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October 26, 2005

靖国問題で政府答弁書決定

靖国問題で政府答弁書決定 「戦犯」は存在せず 公式参拝であっても合憲

日本国国民としては大変まっとうなご意見だと思うが,こういうことをおおっぴらに言えるようになったんだねぇ(しみじみ).しかし,見所は何といっても,民主野田議員と政府の図ったかのような連携プレーだね.こんなまっとうなことを言ってのけるなtんて,まるで民主党員じゃないみたいだ(笑)

特定アジア各国も何か言うだろうが,まずは明日のアカヒ,毎日,東京新聞あたりの社説が何を言うのか今から楽しみ.

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Comments

「おおっぴら」というより、櫻井よしこさんのページ↓を参考にしたほうが歴史的経緯がわかるかと(^-^;;
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/cat42/index.html

東京裁判のむちゃくちゃさ加減を無視して「A級」という言葉を使い続ける中国・日本のメディアもどうかと思いますし。

一方、
http://king-of-china.seesaa.net/article/6388370.html
にある、渡辺恒雄さんの意見のような、実感のこもった訴えもあります。戦争を引き起こした人を弔うなんて、もってのほか、というように。

問題は、日本人の中で、戦争やその指導者、そして、当時の「やらなければやられる」という、列強が侵略を続けていた近隣諸国の情勢をどう認識し、自分達の中でどのように解決していくか、という作業がいまだなされていないこと。

靖国に宗教色があるのは、訪れてみれば明白で、むしろ、宗教上の目的でないと言い張るところが、困ったものかと。

Posted by: れお | October 26, 2005 03:09 PM

>「おおっぴら」というより、櫻井よしこさんのページ↓を参考にしたほうが歴史的経緯がわかるかと(^-^;;

このコメントの意図がよくわからないのですが,私が「おおっぴら」と書いたのは,ほんの数年前までは政府がこんな見解(←本来これが正論なのですが)を出すなんて全く考えられなかったのに,日本もまっとうな国への道を着実に歩んでるなぁ,ということが言いたかったのです.分かりづらい書き方ですみません.

>一方、
http://king-of-china.seesaa.net/article/6388370.html
にある、渡辺恒雄さんの意見のような、実感のこもった訴えもあります。戦争を引き起こした人を弔うなんて、もってのほか、というように。

リンク先を読んでみました.実際の戦争体験は大変悲惨なものだと想像するしかありませんが,これは基本的には一兵卒の体験であって,個人がどんな意見を持とうと自由ですし,当然全く違う体験や意見を持つ方もおられると思います.遺族会は首相の靖国参拝には賛成ですよね.

>問題は、日本人の中で、戦争やその指導者、そして、当時の「やらなければやられる」という、列強が侵略を続けていた近隣諸国の情勢をどう認識し、自分達の中でどのように解決していくか、という作業がいまだなされていないこと。

そうですね.関西の某番組でもやってましたが,本来なら日本人の手で極東国際軍事裁判に相当するものをやり直すというのが一番だと思います.

Posted by: あまがさ | October 26, 2005 03:42 PM

>おおっぴら
確かに、小泉さんは「戦犯」について、まともな発言をしてなかったですものね。「日本人は死してまで罪を追求しない」という通念があるような答え方しかしてなかった…。納得。

Posted by: れお | October 26, 2005 04:38 PM

某所でも書きましたが、靖国神社というのは「国家に貢献するための死」を定義し、その御魂を弔うという二つの意味があるのですよね。前者は政治性が強く、後者は宗教性が強いのだと思います。靖国神社の前身である招魂社は政治と宗教を敢えて混同していたのが重要だったのですが、mixiの私の所での議論にも見られるとおり、その混同が靖国論争をややこしくする原因にもなっています。

この政府答弁は「戦犯」の取り扱いも重要なのですが、

「首相の靖国神社参拝に関しては「公式参拝」であっても、宗教上の目的ではない」

という部分に私は注目しました。要するにこれは現行憲法に抵触しない形で国家機関が政治的に靖国神社を利用する道を開いたからです。この事の是非についてはまだ自分でも考えがまとまっていません。

長文失礼しました。

Posted by: くめ | October 27, 2005 07:28 AM

くめさん:
>要するにこれは現行憲法に抵触しない形で国家機関が政治的に靖国神社を利用する道を開いたからです。

そこまでは読めていませんでしたので,なるほどと思いました.

ここまで開き直った政府答弁であちこちからかなり反発があるかと思ったら,今のところそうでもないようですね.ちょっと拍子抜けしました.

Posted by: あまがさ | October 27, 2005 11:48 PM

慰霊や追悼という行為自体が宗教性を帯びるものですし,祀り方に至っては個別の宗教(この場合神道)との関連を否定するのはかなり無理があると個人的には感じています。そういう意味で,参拝を政教分離に反しないというのは合理的根拠に欠けるような気が…。
また,「公式参拝は合憲」の政府見解は司法判断とは別物ですし,くめさんの仰られるように政治目的利用の含みを危惧する余地もありますね。

あと,敗戦国が裁判の形で犯罪国にされたことに対して名誉の回復を望む,という気持ちもわからないではないのですが,正直あまり重要な点ではないんじゃないかと思うのですが…。どうでしょう?
#確かに自虐的なのもどうかと思いますが。

Posted by: た | October 28, 2005 12:38 AM

>参拝を政教分離に反しないというのは合理的根拠に欠けるような気が…。

それはごもっともだと思います.でも,「政教分離の原則」ってのは,政治と宗教が結びついたおかげでいろんな災禍を被った先人の知恵なので,タテマエだとしても(言い方は悪いですが)これを尊重して,うまく折り合いをつけるのが大事なのではないかと.

>名誉の回復を望む

名誉の回復というのは僕の中ではあまり重要ではなくて,
1) 東京裁判の判決を受け入れたということなどを理由に,国を売ろうとする輩がたくさんいる
2) 一般市民には,日本は悪いことをしたんだから,とにかくあやまらなきゃいけないと思っている人がまだまだ多い
ということで,国民の意識を変えていかなきゃいかんと思うのです.若い人たちはだいぶ代わってきているようですが,そういうことのきっかけになればいいな,と.

Posted by: あまがさ | October 28, 2005 09:44 AM

この話は色々切り口がありますので短くまとめるのは難しいのですが…

国民の意識を変えるというのは民主主義国家の政事に関しては全ての基礎でしょうね。意識を変えるという点からは名誉回復は重要だと思います。

因みに自分の日記でも書きましたが靖国神社は明治維新で斃れた方々を祀る招魂社がその起源です。維新成就せし後、当時の最高の武士に率いられた最強の武士団を農民主体の近代軍が打ち破った瞬間に士農工商の身分制度が崩壊したのだと思います。

そういう意味でも靖国神社は重要だと思います。

因みに私は「国家は国体と国民を守るためにはあらゆる合理的な手段をとるべきである」と考えていますので、戦争を遂行するために靖国神社を利用することは必ずしも反対ではありません。

Posted by: くめ | October 29, 2005 05:33 AM

政教分離のうまく折り合いをつけるような運用は,信教の自由と矛盾するので危険ではないかと。…杞憂かな。

議論の流れを読み間違えているのかもしれないのですが,
(1) 先の戦争を根拠に理不尽な行為をする国がある(終わらない謝罪要求や反日教育等)
(2) 一般市民がこういった行為を見ても謝らなければならないと思っている
(3) 東京裁判を根拠に国益に反する行為をする政治家等がいる

これに対して,東京裁判の是非や開戦の事情などを論じることで,その論拠を崩していく。また,同時に市民の認識を改めていくことが必要だ,ということですよね?

ただ,大戦後,「外交手段の延長としての戦争は悪いことだ」という,大戦前とは異なる倫理観が国際社会で醸成されてきていますよね。それに照らして考えると,例え当時,大義名分があったとしても,「悪いことをした訳じゃない」,「胸を張っていい」と *今の* 若者が言い出すことに少々違和感を感じているのですが…。

先の大戦をある意味正当化する名誉の回復が,今後の判断を誤らせる方向にだけは進んでほしくないと切に願います。

最後に,れおさんへの回答の中で気になったのですが,

> 遺族会は首相の靖国参拝には賛成ですよね.

遺族会の見解が全ての戦没者の遺族の意志と言う訳ではないですよね?

長文失礼しました。

Posted by: た | October 30, 2005 11:53 AM

>それに照らして考えると,例え当時,大義名分があったとしても,「悪いことをした訳じゃない」,「胸を張っていい」と *今の* 若者が言い出すことに少々違和感を感じているのですが…。

ここが意見の分かれるところでしょうね.当時の日本は,国際法にのっとった外交手段としての戦争をしただけだし(それを言うなら,当時の国際法で禁じられていた,原爆や都市への爆撃で大量殺戮をしたアメリカの方が責められるべきだ),戦後の日本は,それこそ平和一筋でがんばってきたわけですから,僕は胸を張っていいと思っています.

我々がそういう違和感を感じる理由には,戦後の教育やマスコミのありかたが深く関係しているわけですが,それにはアメリカの占領政策が関係していることが明るみになってきました.これを WGIP (War Guilt Information Program)(戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)といいます.ご存知かもしれませんが,参考まで:
http://members.at.infoseek.co.jp/WGIP/

>遺族会の見解が全ての戦没者の遺族の意志と言う訳ではないですよね?

もちろんそうです.あの文脈で個人の体験談を引いてくるのは,ちょっと比較する対象が違うかなと思ってああいう書き方になりました.書き方が悪くてごめんなさい.

Posted by: あまがさ | October 30, 2005 02:23 PM

この辺の話はなかなかこじれそうで怖いですな。
そのうち般若湯でも酌み交わしながらゆっくり話しましょう。

#神社じゃなくて英雄の丘なら…。

Posted by: た | November 04, 2005 01:44 AM

そですね.文字だけのやりとりは,精神力と時間をかなり使いますので,また今度.

Posted by: あまがさ | November 05, 2005 10:09 PM

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Tracked on October 26, 2005 04:19 PM

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